ポルカドット(Polkadot)のオークションでEfinityに投票

種類の異なるブロックチェーンの相互運用を目指すプロジェクト「ポルカドット(DOT)」のパラチェーンオークションが11月11日から開始されています。今回、「Enjin」が開発している「Efinity」のオークションに参加しました。「Enjin」はブロックチェーン業界では珍しく(?)、脱炭素への取り組み姿勢を明確に示しています。「Enjin」の脱炭素への取り組みと、パラチェーンオークションで「Efinity」に投票する方法をまとめていきます。

「Enjin」の脱炭素への取り組み

2050年のカーボンニュートラル、脱炭素の実現に向け様々な組織、民間企業が対応に迫られています。ブロックチェーン業界はどうでしょうか?たとえばビットコインは2020年10月ごろから凄まじい急騰を見せ、今年4月には6万ドル以上(約660万円)の価格をつけた後、現在は3万ドル台をさまようはめにあいました。その停滞の直接の原因として、2021年5月12日にテスラ創業者イーロン・マスクのマイニングやトランザクションに伴う化石燃料の消費に対する懸念のツイートがあったのでは、と言われていたのは記憶に新しいです。

「Efinity」 を開発した「Enjin」は、今年3月に2030年までにカーボンニュートラルでのNFT(ノンファジブルトークン)の実装を可能とする計画を発表しています。また、2021年6月25日に、暗号資産業界の脱炭素化に焦点を当てた民間主導のイニシアチブ「Crypto Climate Accord」に参加し、自社開発した「JumpNetブロックチェーン」がカーボンネガティブ(炭素排出量より相殺量が上回る状態)となったことを発表しました。

https://enjin.io/blog/crypto-climate-accord

今回投票したポルカドット(Polkadot)のPoS(プルーフオブステーク)パラチェーンである「Efinity」についての、カーボンネガティブ達成度合いはまだ公開されていないようですが、2030年にむけてこちらでも具体的なアクションが起こされることが期待されます。下のグラフは「Enjin」の公式ブログから切り取ったものです。他と比べると少ないですが、JumpNetと比べるとまだ100,000倍以上のCO2を排出してしまっているようです。

https://enjin.io/blog/carbon-neutral-nfts-by-2030

Efinityパラチェーンオークションへの参加

パラチェーンオークション(以下、オークション)とは、相互運用を目指すポルカドットのネットワークに接続するブロックチェーンを順番に決めていくプロセスのことです。このブロックチェーンのことをパラチェーンと言います。現状、接続できるブロックチェーン(パラチェーン)の数は100と限定されており、ポルカドットにつながる枠を勝ち取るプロジェクトを決めるために、オークションが行われています。11月28日現在、「Acala」と「Moonbeam」がオークションの結果、ポルカドットとつながる枠を獲得しています。

「Efinity」への投票は簡単です。まずはポルカドットのウォレット(https://polkadot.js.org/apps/#/explorer)にアクセス、トップメニューの「Network」の下にある「パラチェーン」をクリック(画像1)、サブメニューにある「Croudloan」をクリック。

画像1
画像2

遷移した画面でパラチェーンの候補となっているブロックチェーンを確認することができます。各ブロックチェーンにある「+Contribute」ボタンをクリックすることで投票することも可能ですが(画像3)、今回は「Efinity」の公式ウェブサイトから投票する方法を案内します。ブロックチェーンによっては、各公式ウェブサイトから投票することでボーナスがもらえることもあるそうです。「Efinity」がボーナスがもらえるのか未確認です…。公式ウェブサイトから投票する場合でもポルカドットのウォレットの「+Contribute」の下にある、「Homepage」からアクセスすることをお勧めします。詐欺サイトに引っかかる心配が少なくなります。一応こちらにもリンクを載せておきます: https://efinity.io/

画像3

「Efinity」公式ウェブサイトに行くとトップメニューに「Crowdloan」とあるのでこちらをクリックします(画像4)。

画像4

画像4の「Crowdloan」をクリックすると、画像5の画面がひらきますので、「Contribute Dot」をクリックしてください。ポルカドットのウォレットをつなぎ(「Connect Wallet」)、投票したいDOT数(「Amount」)を入力するためのウインドが開きます(画像6)。ちなみに今回はポルカドットウォレットをつなぎましたが、画像6の「Contribute DOT」の右側に見えている取引所であれば、取引所から投票することも可能です。

画像5
画像6

画像4でポルカドットのウォレットをつなぐために”Connect Wallet”をクリックすると、画像7にある”Use your camera”のノーティフィケーションが出てきました。今回の作業ではカメラは不要なので”Block”をクリックで問題ありません。 そのあとオレンジ色の”Yes, allow this application access”をクリックして出てきた画面にパスワードを入力してポルカドットウォレットへの接続を許可してください。

画像7

画像7でウォレットの接続が完了したら画像8(画像6と同じ画面)で自身のアカウントを選択できます。投票用のDOTが入ったアカウントを選択して、 投票したいDOT数を”Amount”に入力(画像8では隠れているので画像6を参照)。最後に”Contribute”をクリックするとポルカドットウォレット(polkadot{.js})が開きますのでパスワードを入力してトランザクションを完了させてください(画像9)。

画像8
画像9

注意点!アカウントに送料手数料とは別に1DOTは残すようにしましょう。アカウントがExistential Deposit(1 DOT)を下回ると、アカウントは非アクティブ化にされ、残りのトークンは破棄されます。アドレスを再利用するにはExistential Depositを超える数量をデポジットする事で再アクティブ化をする必要があります。 再アクティブ化で破壊されたトークンは戻ってきません。画像9のトランザクションが完了すると画像10の画面が現れ投票完了です。

画像10

「Efinity」は今回のオークションで無事にパラチェーンの枠を勝ち取れるでしょうか?結果が分かればまた投稿します。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です