電気自動車で200㎞走行するとどの程度CO2削減できるか?

EV充電器設置によるCO2排出削減量はが知りたく、算出する機会があったのでメモ代わりに記事に残します。なお、今回の計算は「走行」に関する電力とガソリンの排出量の差のみを検証していますので、車の製造や廃棄に関する部分は除外しています

結論としては、家庭用電気で充電した場合EVで走行するとガソリン車に比べて、200㎞走行する毎に5㎏CO2の削減が可能。

なお再エネでEVを充電した場合には、車の寿命(100,000㎞)まで使った場合、人間1人が45年間の息を止めていたのと同程度のCO2削減にもなっていることがわかりました!

でした。計算過程や前提は以下の通りです。

EVとガソリン車200㎞走る場合のエネルギー消費量

EV

急速充電器で30㎾h充電で200㎞走行分に該当するようです。つまり、200㎞走行の為には30kwhの充電が必要。

電気自動車のCO2排出量は、(財)日本自動車研究所「電気自動車について」より30kWh 当たり 200km 走行するとして燃 費値を計算し、環境省「H15.6 地球温暖化対策地域推進計画策定ガイドライン」で示された電気の排出係数378g-CO2/kWh を用いて計算。

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/7346/13273.pdf

ガソリン車

ガソリン車の1016~1265㎏(トヨタカローラくらいのサイズ)の標準燃費は16km/L (実際はもっと使いますけどね。) 200㎞を走行するのに使用するガソリンは13L となります。

16km:1L = 200km:〇L

〇=13L

燃費引用:車両重量1016~1200の燃費16L/㎞を使用

出展:https://www.env.go.jp/council/16pol-ear/y164-04/mat04.pdf

その他の車種一覧はこちら:https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/09/090328/01.pdf

CO2排出量比較

電気(EV)

1kwh当たりの排出係数は、東京都第3計画期間(2020~2025年)は0.486tCO2/千kwh

30kwh ×0.489tCO2/千kwh=15㎏CO2 …①

もちろん、再生可能エネルギーを使用して充電した場合①=0となります。契約している電力会社の係数をご使用ください。

 (電気事業者別排出係数関連ページhttps://ghg-santeikohyo.env.go.jp/calc/denki)

ガソリン(ガソリン車)

ガソリン1Lの燃焼によるCO2排出量は、2.233㎏CO2/L

13L×2.233㎏CO2/L=29kgCO2…②

ガソリンの燃焼に伴うCO2排出量

出展:https://www.mlit.go.jp/common/001125048.pdf

結論

差分は②-①で5㎏CO2

・EVで200㎞走行した場合ガソリン車に比べて5㎏CO2の削減が可能。

・再生可能エネルギーによってCO2フリーで充電できると200㎞走行当たり29㎏CO2の削減が可能。

再エネのみで充電した車1台の寿命と言われる100,000㎞走行をした場合は、14.5tCO2の削減を達成!

人間1人が、45年間息を止めていたのと同じCO2を削減❓

人間一人が呼吸により排出するCO2は年間320㎏CO2だそうです。

EV1台導入し、寿命(100,000㎞)まで使った場合、人間45年間の息を止めていたことになります!

EVがほしいー

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です